ジャイアンツ・植松泰良氏がブルペン捕手からアシスタントコーチに昇格

日本時間11月10日、ジャイアンツは来季に向けてコーチ陣の変更を発表し、アシスタントコーチのマーク・ホールバーグが三塁ベースコーチに昇格、ペドロ・ゲレーロが打撃コーチ補佐として新加入したほか、長年ブルペン捕手を務めてきた植松泰良氏がアシスタントコーチに昇格する形でコーチ陣に加わった。ホールバークは今季限りで引退したロン・ウォタスの後任、ゲレーロはレンジャーズへ移籍したドニー・エッカーの後任となり、ホールバーグの昇格で空いたアシスタントコーチの枠に植松氏が昇格することになった。

ゲーブ・キャプラー監督は、ホールバーグと植松氏の昇格について「マークとタイラは過去2年間にわたって着実に仕事をこなし、今回の昇格を勝ち取った」とコメント。「タイラは長年ジャイアンツの球団組織に貢献してきたが、メジャーリーグのコーチという新たな役割でより大きな影響を与えてくれるだろう。彼は様々な役割をこなすことができ、しっかり準備をする男だ。球団内の選手やスタッフとしっかり関係性を築いており、我々にとって違いをもたらす存在になるだろう」と植松氏の活躍に期待を寄せた。

現在38歳の植松氏は千葉県館山市出身で、高校時代は捕手として活躍。高校卒業後に渡米して南イリノイ大学に入学し、野球を含む様々なスポーツのトレーナーとして経験を積んだ。同大学の野球部の監督の紹介で2006年からジャイアンツ傘下のマイナー球団にインターンから正式採用され、ブルペン捕手としての活動を開始。2008年からはメジャーに昇格してブルペン捕手を務め、2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇を経験している。

オールスター・ゲームにブルペン捕手として帯同した経験もあり、2017年のワールド・ベースボール・クラシックではジャイアンツのコーチを務めていたヘンスリー・ミューレンスがオランダ代表監督だったという縁もあり、代表チームのブルペン捕手も経験。こうした豊富な経験を生かし、メジャーのコーチとしてどんな活躍を見せるか注目だ。

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