V長崎、元日本代表FW玉田圭司 今季限りで引退「笑って終われるように」

9月14日のJ2山形戦でゴールを決めたV長崎の玉田。数字に表れる以上に、経験豊かなベテランがチームに与えた影響は大きかった=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は11日、元日本代表FW玉田圭司(41)が今季限りで引退すると発表した。ワールドカップ(W杯)に2006年ドイツ大会、10年南アフリカ大会の2大会連続で出場した。
 千葉・習志野高から柏入りし、1999年プロデビュー。2006年から計11年在籍した名古屋では、10年に13ゴールでJ1初優勝に貢献した。19年にV長崎へ加入。今季はJ2の17試合に出場して2ゴールしている。
 J1通算366試合に出場して99得点。J2は162試合で34得点。このほかルヴァン杯で5得点、天皇杯で7得点、アジアチャンピオンズリーグで4得点を記録した。
 日本代表には04年に初選出され、同年のアジア杯連覇に貢献。以降、10年まで毎年招集された。国際Aマッチ72試合に出場して16得点。06年のW杯ドイツ大会では強豪ブラジルから先制ゴールを奪った。
 4月「11」日生まれで所属チームでも日の丸でも背番号「11」にこだわった生粋のFW。11月11日11時11分の引退発表となった。
 クラブを通じて「4試合を残すのみとなりましたが、笑ってシーズンを終われるよう毎日を楽しく過ごしたい」とコメント。さらにこの日の練習後、見学に来ていたファンの前で「昨日から練習公開を再開したので、僕のプレーを見に来てくれたらうれしい」とあいさつした。
 28日のホーム最終戦(第41節岡山戦)の試合後に引退セレモニー、12月上旬に引退会見を行う予定。


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