魯山人の器で料理堪能 開館1周年記念イベント 小林古径記念美術館 23日までライトアップも

 上越市本城町の小林古径記念美術館は23日まで、開館1周年記念「永青文庫所蔵 近代日本画名品展」を開いている。その関連イベントとして作品鑑賞と北大路魯山人の器で料理を楽しむ催しを行っている。

 「日本画鑑賞と魯山人の器で楽しむ特別会席料理」は4、8、15日の昼と夜に実施している。休館日に学芸員の解説でゆったりと日本画を鑑賞、夜の部はライトアップされた庭園を楽しみ、古径邸画室で特別な器に盛り付けられた料理を味わう趣向となっている。

魯山人の器に盛り付けられた懐石料理を楽しむ

 北大路魯山人は古径と永青文庫を創設した細川護立と同年の生まれ。器は同館がJマテ.ホールディングス(上越市)から寄託を受けたもので、普段はガラスケースに入れられて展示される作品で、食事ができる貴重な機会となった。昼の部は長養館、夜の部はエリスと晴山荘の料理が盛り付けられた。

 各回10人限定で、8日夜の部は着物姿の女性が多く参加した。同館の笹川修一副館長が古径の「鶴と七面鳥」など展示の作品や見どころを解説。懐石では魯山人だけでなく齋藤三郎の酒器も使われた。また、庭園のライトアップに感嘆の声を上げ、幻想的な庭園や古径邸の眺めを楽しんだ。ライトアップは23日までの午後4時30分から同7時まで行われる。

ライトアップされた古径記念美術館の庭園

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