「昭和の警察官、本年で一掃を」 神奈川県警本部長が訓示 

仕事始め式で訓示する山本仁本部長=神奈川県警本部

 神奈川県警の仕事始め式が5日開かれ、山本仁本部長は幹部職員約60人を前に「部門や職種の垣根を越え、知恵を出し合いながら、組織の総力をもって昨年を上回る成果を」と訓示した。

 山本本部長は昨年について、刑法犯認知件数の減少や特殊詐欺の摘発件数の増加などを一定の成果とした一方、「交通事故で亡くなられた方の数が、(都道府県別で)全国ワーストとなり、大変厳しい結果となった」と振り返った。

 県民の期待と信頼に応えるため、計画的な業務運営の必要性についても言及。「『選択と集中』で限られた資源を効果的に生かそうとする視点が不可欠」と述べた。働きやすい職場環境の実現に向けても、「幹部職員の『変わろうとする努力』と気付きで、組織の在り方は大きく変わる。時代に合わない働き方を良しとする『昭和の警察官』を、本年で一掃してほしい」と求めた。

© 株式会社神奈川新聞社