綾瀬市本蓼川の事業所から蓼川に有害物質が流出した事故を巡り、同市は12日、調査結果などを発表した。
市環境保全課によると、事故は8日、メッキ加工業「イワセ」の本社工場で発生した。塩酸の貯蔵槽が老朽化などで破損して約20立方メートルが施設外にも流出して一部は面する蓼川に流れ込み、川の水が茶色に変色しコイなど死んだ魚が浮いた。市は防災行政無線を通じて流域住民に注意を呼び掛け、下流の綾南公園内(同市上土棚中1丁目)の親水施設を閉鎖した。
県と市は9日、同工場への立ち入り調査などを実施、塩酸は中和措置や希釈により河川環境への影響がほぼ見られない状況になった、という。回収した死んだ魚は12日までに480匹以上に達した。