1月16日に告示された綾部市長選には、共産党が推薦する新人の吉崎篤子(よしざき・あつこ)氏(72)、自民・公明の2党が推薦する現職の山崎善也(やまざき・ぜんや)氏(63)の無所属2名が立候補しました。投票は1月23日に行われます。
今回は山崎市政の是非、新型コロナウイルス対策、人口減少対策、財政の立て直しなどが争点と考えられます。
主体性のある地方自治体の再生を目指したい 吉崎氏
吉崎氏は山形県米沢市生まれ、鯉淵学園卒業。京都府福知山農業改良普及所職員、民生・児童委員を経て、現在は新日本婦人の会綾部支部長を務めています。
吉崎氏は以下の政策を掲げました。
・子育て環境の充実、経済的な心配なく子を産み育てられる環境づくり
・乳児の保育料の値下げ、給食費の無料化
・安心して年を重ねられる医療の体制づくり、福祉の充実
・住み慣れた地域で暮らし続けられる支援の拡充、入所施設の充実、交通弱者への対策、介護保険の利用料の見直し、ヘルパー不足への対応
・介護や福祉・保育で働く人の賃金実態の把握および改善
・労働者と中小業者、農林業者を応援し地域経済の活性化を図る
・商店街等のネットワークによるIT活用の商品販売の整備支援、技術継承の担い手の育成、下落した米価へ市独自の補償
・CO2排出ゼロ・原発ゼロの推進、希望者に安定ヨウ素剤の事前配布の実施
・市民・事業者と一緒に再生可能エネルギーの研究の推進および再生可能エネルギーを軸にしたまちづくり
一人ひとりの幸せをみんなで紡いで、実現できる綾部の実現を 山崎氏
山崎氏は綾部市出身、九州大学経済学部卒業。日本開発銀行(現 日本政策投資銀行)に入行し、企業戦略部長や国際部長を歴任しました。綾部市理事(会計管理者)を経て、2010年の綾部市長選に初当選、以降3期連続当選しました。今回は4期目への挑戦となります。
山崎氏は以下の政策を掲げました。
・地域医療、介護・福祉の充実
・若い世代が安心して子育てできる子育て支援の充実による人口減少の抑制
・雇用促進、農林業・商工業・観光の振興
・住環境・社会インフラ整備
・教育に着目した取り組みや市内外への情報発信
・「デジタル・スマートシティ」を目指し、地方からデジタルの実装を進め、都市の活力と地方のゆとりの両方を享受できる都市の実現
・誰一人取り残さず全ての人がデジタル化のメリットを享受できる取り組み