〈動画あり〉トキ鉄開業以来初めて 一冬2回目の集中除雪 運休し妙高高原駅で

 えちごトキめき鉄道(上越市東町)は8日午前10時から、妙高市田口の妙高高原駅でホームや屋根の集中除雪作業を行った。1月13日以来で、冬季に2回集中除雪するのは同社初。作業に伴い妙高はねうまラインの妙高高原―上越妙高駅間(時間帯によって変化)と、しなの鉄道北しなの線の黒姫―妙高高原駅間を運休し、代行輸送を行った。

2メートル近い雪が積もる駅の上屋。社員ら33人が命綱を装着し、休憩を挟みながら除雪作業に当たった

 積雪状況と雪質にもよるが、えちごトキめき鉄道では1・5メートルの積雪を目安に除雪作業を行っている。8日の積雪深は1・7メートルほどで、前回より約40センチ多いという。特に今回は、先週末だけで1メートル以上積もり、作業員からは平成17、18年の大雪に匹敵するとの声も聞かれた。

 晴れ間がのぞく中、屋根から一斉に雪を線路に落とすと、除雪車両が線路上の雪を前方に飛ばしながら運んでいった。場所によっては人の背丈以上の高さまで雪があり、休憩を挟みながら除雪が進められた。

 同社設備センター施設課の冨塚稔課長(41)は「大雪に慣れている山の人でも、厳しいほどの大雪。新雪なので作業はしやすいが、安全確保を徹底して行いたい」と話した。

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