東京ドーム66個分の敷地に温室農場建設 金正恩総書記が構想、現地を視察

朝鮮で最大規模の温室農場は北西部の咸鏡北道鏡城郡にある仲坪野菜温室農場(育苗場併設)だ。

19年12月に完工した。敷地は200ヘクタールで、東京ドームの43個分に相当する。ここに320棟の温室と育苗場が備わっている。

この桁違いに大規模の農場よりさらに大きな野菜温室農場が朝鮮南部の咸鏡南道咸州郡連浦地区に建設される。

310ヘクタールの敷地に850余棟の温室が建設される予定だ。規模は仲坪の1.55倍で東京ドームの66個分に相当する。

金正恩総書記は19年4月に同地を踏査している。仲坪野菜温室農場が建設中であった当時、仲坪よりさらに膨大な野菜温室農場を連浦地区に建設することをすでに構想していたわけだ

「朝鮮第2の都市」といわれる咸興市に隣接する咸州郡といえば東峰協同農場で有名だ。朝鮮の農業部門では07年から5つの「モデル農場」が穀物生産量などで競争を繰り広げているのだが、同農場は唯一、東海岸に位置している。西海岸より農業が不利とされる中、4つの農場と堂々と競い合っている。

大規模野菜温室農場が建設される連浦里は同じ咸州郡内にあってもさほど有名ではなかった。

1月末、金正恩総書記の恩実農場系移設予定地を訪れて一気に知れ渡った。

金正恩総書記が建設予定地を視察した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

総書記は視察の際、党の温室農場建設政策のモデル、標準になるように満点のものに建設するよう指示した。今後、咸州郡は2つのモデル農場をかかえることになる。

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