【2022年最新ペグの指南書】初心者でもわかるペグの使い方や選び方&おすすめ全10商品

テントやタープ設営の必需品であるペグ。アウトドア用品店に行くと様々な形状のものが並んでいて、どれを選ぶべきか悩んでしまうことでしょう。そこで本編では「ペグとは何?」という基礎知識から、選び方のポイント、さらにおすすめのペグまでしっかり解説していきます!記事を参考に、ご自身に合ったペグを見付けてくださいね。

そもそもペグってなんのために必要なもの? 付属のペグじゃダメなの?

筆者撮影

ペグとは、テントやタープを地面に固定するための杭(くい)のことです。

ほとんどのテントにはペグが付属してきますので、「わざわざ買う必要はないのでは?」と思う人も多いことでしょう。しかし、付属のペグは主にアルミ製の簡素なものが多く、長持ちしないケースが多いんです。

地面によっては、ペグがすぐに抜けてしまって使い物にならない……なんてことも!

例えば強風時にペグが抜けてしまうと、猛スピードでペグやポールが飛んでいき、人や車などを傷付けてしまうといった事故を起こしかねません。

そのため、地面の硬さや地質によってペグを使い分ける必要があるのです。

安全にキャンプをするために、ペグについて学んでいきましょう!

実はペグの種類は非常に豊富! その種類と特徴をチェック

ペグはその形状によっていくつかの種類に分類され、場面によって使い分けられます。

まずはどんなペグがあるか把握しましょう!

【ペグの種類】

ピンペグ

ライター「みーこパパ」撮影

ピンペグは、テントの付属品として多く採用されているスタンダードな形状のペグです。

付属品はアルミ素材で曲がりやすいものが多いですが、材質によっては硬い地面にも対応でき、抜き差ししやすいのが特徴です。

鍛造ペグ

筆者撮影

鍛造ペグは、「鍛造」という製法によって堅牢性を高めたペグのことを言います。鍛造ペグの強度は凄まじく、石をも砕くほど!

これさえあれば、柔らかい地面以外はほとんど対応できますが、重量があり錆びやすいといったデメリットも持ち合わせています。

ネイルペグ

筆者撮影

ヘッド部分にプラスチックが付いて、釘のような形をしているネイルペグ

ペグ打ちに慣れていない初心者キャンパーでも打ち込みやすいのが特徴です。スチール製の頑丈なものも多く、硬い地面でも活躍します!

U字・V字ペグ

名前の通り、U字・V字の形状をしており、地面への接着面が多いため抜けにくいのが特徴。

砂浜や雪などの柔らかい地面が得意です。

スタッキング可能で、コンパクトに収納できるのも魅力!

X字・Y字ペグ

X字・Y字の形状で、U字・V字ペグ同様抜けにくいのが特徴。

耐久性もあるので硬い地面にも対応可能です。

スクリューペグ

螺旋状で独特な形状のスクリューペグは、グルグルと地面に絡み付き固定力は抜群!柔らかな土や砂浜でその威力を発揮します。

犬用リードの固定にも使えるので、ワンちゃん連れのキャンパーにも人気です!

材質も種類豊富! ペグに使われる材質の特徴をチェック!

続いては、ペグ選びの重要な要素「材質」です!

ペグに使用される材質は大きく分けると金属プラスチックの2種類。金属は種類豊富なので、その特性を知ることでペグ選びの選択肢が絞られてくるはずですよ。

※「鍛造」は材質ではなく加工法なのですが、比較のため票に入れてあります。

票を見ると、チタンやジュラルミンがバランスよく優れていることがわかりますね。

ここまできたら、「価格は抑えたい!」「重さは気にしないからとにかく頑丈なペグがいい!」など、譲れないポイントと相談して絞っていけるはずです。

おすすめペグをチェックする前に! ペグの選び方を知ろう

ペグ選びでチェックする点は、以下の4つ。

すでに解説した種類や材質も含めて解説します!

  • ポイント1:形状と材質
  • ポイント2:長さ
  • ポイント3:重さ
  • ポイント4:本数

【ポイント1:形状と材質】それぞれの得意不得意を理解して選ぼう!

先述した表の通り、ペグの形状と材質によって得意な地質があって、ご自身のキャンプスタイルによっても選ぶべきペグは変わってきます。

どんな場面&スタイルで使用するかを考えると、おのずと選択肢が絞られてくるはずです!

以下は一例ですので、参考にしてみてください!

  • 登山使用での軽量コンパクト派・・・丈夫で軽量なジュラルミンペグ
  • ハードな環境下での登山・・・軽量で頑丈なチタンペグ
  • 強度重視のオートキャンパー・・・重いが強靭なスチールペグ鍛造ペグ
  • 海水浴・・・柔らかな地面が得意なU字・V字ペグ、スクリューペグ、プラペグ

【ポイント2:長さ】シーンに合わせて使い分けよう!

ペグの長さのおすすめは以下の通り。

  • ソロ用テント・・・15〜30cm
  • 大型テント・・・20〜40cm
  • タープ・・・30〜40cm
  • 砂浜などの柔らかい地面・・・40cm以上

テント付属のペグは20cm程度の短いものが多いので、特にファミリー用の大型テントにはもう少し長めのペグを追加したいですね。

風を受けやすいタープには、30cm以上の頑丈なペグを使用すると安心です!

長くなればなるほど抜けにくいメリットがある反面、抜くのが大変だったり、かさばったりとデメリットもあります。オーバースペック過ぎず、適度な長さのペグを選びましょう!

【ポイント3:重さ】登山者は軽量ペグがおすすめ!

忘れてはならないのが、ペグの重さです!

オートキャンパーにとって重さは重要ではありませんが、登山やツーリングなどにはジュラルミンやチタンなどの軽量ペグがおすすめ!

このあと紹介する『MSR/グランドホグステイク』は、耐久性の高いアルミ製で、1本13gと軽量。鍛造ペグは200gほどの重さがありますので、その違いは歴然です。

【ポイント4:本数】予備も用意しておこう!

テントによって使用する本数は大きく異なります。テントに直接打ち込む数に加え、ガイロープの本数分必要ですので、あらかじめご自身のテント設営に必要なペグの数をしっかり把握しておきましょう。

さらに、ペグは紛失したり破損したりすることもありますので、必要なペグの数に加えて予備を数本用意しておくと良いでしょう!

【2022年最新】活用シーン別のおすすめペグ10選

それでは、ここからはおすすめのペグを10種類紹介していきます!

おすすめ① 石のある硬いサイトもお任せ!「村の鍛冶屋/ エリッゼステーク」

筆者撮影

金物の町、新潟県燕三条市の村の鍛冶屋から生まれた『エリッゼステーク』。通称『エリステ』。

多くのキャンパーから支持を得ている大定番鍛造ペグです!

イタリア語で「楕円」を意味する「エリッゼ」の名前の通り、地中に打ち込む軸部分が楕円形になっており、地中で回転したりグラつきを抑える効果があります。

サイズは18cm・28cm・38cm・48cmの4展開。カラー展開豊富で限定カラーもありますので、鮮やかなペグでキャンプサイトに華やかさをプラスするのも良いですね!

◆実際に使っている人の口コミをチェック◆

おすすめ② スノーピークの最強鍛造ペグ!「スノーピーク/ ソリッドステーク」

スノーピーク(snow peak)のシンボル的アイテム『ソリッドステーク』は、鍛造ペグの元祖!通称『ソリステ』。

先述のエリステは楕円形でしたが、ソリステは円形。長さはエリステ同様4展開(20cm・30cm・40cm・50cm)で、それぞれソリステの方が長い仕様です。

ちょっとお高めですが、そのパワーと重厚感に圧倒されるはずです!

おすすめ③ お得に頑丈なペグを揃えたいなら!「Soomloom/ スチールソリッドペグ」

コストを抑えて頑丈なペグが欲しい人には『Soomloom/スチールソリッドペグ』がおすすめです!

確かな強度で、硬い地面での大型テントやタープ設営にも対応。夜光ゴムロープ付きなので、暗い夜でも足を引っ掛けることなく安心です。

錆びにくい加工により、使用後のメンテナンスが楽なのも嬉しいポイント。

コスパに優れているので、まずは本数を揃えたい初心者キャンパーはぜひチェックしてみてください。

おすすめ④ お手入れ簡単で強度抜群の軽量ペグ!「ユニフレーム/ パワーペグSUS 300」

ライター「みーこパパ」撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17296952/p2

ユニフレーム『パワーペグSUS 300』は、見た目はテントの付属品のような至って普通のペグ。

しかし、最強のペグと言われる鍛造ペグ並の強度を持ち、重量は鍛造ペグの半分程度なんです。

ステンレス製なのでサビにも強く、メンテナンスも簡単です!

◆実際に使っている人の口コミをチェック◆

おすすめ⑤ 軽量&頑丈で登山におすすめ!「MSR/グランドホグステイク」

アメリカのアウトドアメーカーMSR『グラウンドホグステイク』は、登山者に人気のアルミ製ペグです。

1本あたりわずか13gと軽量ですが、Y字構造で強度を高めており、ちょっとやそっとじゃ曲がらないと定評があります。

おすすめ⑥ 雪中キャンプやビーチに!『Freell(フリール)/スノーペグ・サンドペグ』

鮮やかなメタリックブルーとレッドの『Freell(フリール)/スノーペグ・サンドペグ』は、雪&砂専用!雪中キャンプや海水浴などで活躍します。

U字の幅広な接地面が柔らかな雪や砂をしっかりキャッチし、安定感は抜群です!

おすすめ⑦ ツーリングやハイキングに!「クイックキャンプ/ アルミペグ」

クイックキャンプ『アルミペグ』は、1本45gと軽量で、強度もあって抜けにくいX字構造のアルミペグです。

一般的なアルミ素材ではなく、「7A04アルミ合金」という航空機機構の主要部に使われる高強度のアルミ素材を採用。

力の加わるヘッド部分は平らになっており、初心者でも打ち込みやすい形状です。また、デザイン性にも優れているので、見た目にもこだわりたい人はチェックしてください!

おすすめ⑧ キャンプから登山まで幅広く対応!「zyvoyage/チタンペグ」

軽量で頑丈、そして錆びにくく扱いやすいチタンペグ。『zyvoyage/チタンペグ』は、チタンならではの美しい焼き色をまとい、チタン好きにはたまらない一品です!

高強度のチタン合金を使用しており、岩場から草地まで幅広く対応。風を受けやすいタープもしっかりと支えます。

反射材ロープ付きなので、視認性や抜き安さも◎です!

おすすめ⑨ ワンちゃんとのキャンプにも!「ロゴス/ スクリューペグ」

ワンちゃん連れのキャンパーに人気な『ロゴス/スクリューペグ』

主に砂浜などの柔らかい地面で使われるスクリューペグですが、ワンちゃんのリードを引っ掛けておくのにも大変便利です!

石が混じった硬い地面には不向きですが、このスクリューペグを地面にねじ込めば、ワンちゃんの激しい動きにも対応します。

おすすめ⑩ 海水浴におすすめ!「キャプテンスタッグ/ サンドペグ」

海水浴には、38cmの長さのある『キャプテンスタッグ/サンドペグ』がおすすめ!爽やかなカラーリングは海にマッチします。

キャプテンスタッグのサンドペグはサイズ展開豊富で、さらに長い45.5 cmタイプもあり、ビーチでタープを使用する場合は長いタイプも持っておくと安心です!

あわせて知っておきたい! ペグの正しい使い方

最後に、ペグの打ち方、抜き方、メンテナンスについて簡単にお伝えします。

ペグの打ち方

ペグ打ちに重要なのは「角度」と「向き」!

テントやタープに対して反対側にヘッド部分を倒し、ガイロープを引っ掛けて、地面とペグの角度が60°になるように打ち込みます。

この時、ハンマーをヘッドの先端に対して垂直に叩きましょう!角度が悪いと、しっかりと力が伝わっていきません。

3cm程度頭が出ている状態まで打ち込んだら完成です!

ちなみに、ハンマーもペグ同様、たくさんの素材があります。

  • プラスチック
  • ゴム
  • ステンレス
  • スチール

硬い鍛造ペグをプラスチックハンマーやゴムハンマーで打つとハンマーが破損してしまいますので、ペグの硬さによって相性の良いハンマーを選択することも大切です!

ペグの抜き方

ペグを抜く時はハンマーのペグ抜き部分をペグの穴などに引っ掛けて、垂直に引き抜きます。

なかなか抜けない時は……

ペグを左右に動かしたりねじったりして、地面に隙間を作ってあげてください。
ペグの破損に繋がりますので無理矢理は厳禁!様子を見ながら慎重に行いましょう。

仕様後のお手入れ

素材によっては錆びやすいものがあります。使用後は土などの汚れを取り除き、乾燥させてから保管しましょう!

安心安全なキャンプにペグは不可欠! 条件にマッチするペグを探して正しく使おう!

筆者撮影

ペグの基礎知識からおすすめ商品、実践方法までお伝えしてきましたが、ご自身に合いそうなペグはイメージできましたか?

ペグひとつでキャンプ時の安心感はグッとアップしますので、条件に合うペグを用意して安心安全なキャンプを楽しんでくださいね!

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