【新型コロナ】10日の神奈川 8人死亡、8681人感染 入院最多1720人

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で10日、8人の死亡と10歳未満~100歳以上の男女8681人の感染が新たに確認された。県内の入院患者は9日現在で1720人となり、これまで最多だった昨年8月26日現在の1704人を上回り過去最多を更新した。

 横浜市では3人が死亡。うち2人はクラスター(感染者集団)が発生したふれあい東戸塚ホスピタル(同市戸塚区)に入院していた70代の女性と80代の男性で、ともに8日に死亡した。市内の特別養護老人ホームに入所していた80代女性は6日に発熱し、陽性と判明した7日に死亡した。ワクチンは2回接種していた。

 川崎市は同市多摩区に住む80代女性の死亡を発表。女性は4日に陽性と判明して入院し、7日に死亡した。基礎疾患があり、ワクチン接種を2回済ませていたという。横須賀市で死亡した90代女性は5日に陽性が判明し、9日に新型コロナによる肺炎で死亡した。

 藤沢市で死亡した80代男性は1日に陽性が判明。当初は軽症だったが悪化して医療機関に入院し9日に死亡した。茅ケ崎市は寒川町在住の80代男性の死亡を発表した。新型コロナ以外の疾患のため8日に死亡したが、死因を調べる過程で感染が判明した。

 逗子市で死亡した80代男性は4日に陽性と判明し自宅で療養していたが、7日に男性宅を訪れた介護員に倒れているのを発見され、病院で死亡が確認された。死因は新型コロナ以外だった。

 県は新たに295人が自主療養したと発表した。自主療養者の累計は5237人になった。

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 県立こども医療センター(横浜市南区)は10日、病棟内で新型コロナウイルス患者の発生が確認されたため、新規入院を一部制限すると発表した。期間は当面の間としている。

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 防衛大学校(同市走水)は10日、10~20代の学生6人と40~50代の職員2人の計8人が新たに感染したと発表した。

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