増量の効果を実感するマーリンズ有望株・ブレデイ 今季デビュー目指す

マーリンズのマイナーリーガーが行った打撃練習で注目を集めた選手がいた。2019年ドラフト1巡目(全体4位)指名で入団したJJ・ブレデイ外野手(24歳)だ。昨年のスプリング・トレーニング時に約190ポンド(約86キロ)だった体重はウエイトトレーニングや食習慣の改善によって215~218ポンド(98キロ前後)まで増加。ブレデイは増量がパフォーマンスに与える好影響を実感しているという。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体71位の有望株がメジャーデビューを果たす日は近いかもしれない。

ブレデイは昨季、マイナーAA級で110試合に出場して打率.212、12本塁打、54打点、OPS.695に終わったものの、アリゾナ秋季リーグでは24試合で打率.316、5本塁打、24打点、OPS1.035の好成績をマーク。115打席で20個の四球を選び、出塁率.435を記録したように、打席でのアプローチが洗練され、同リーグのオールスター・ゲームのMVPに選出されただけでなく、同リーグの最優秀打者賞をフアン・ジェペス(カージナルス)とともに受賞した。

ブレデイはその後、南カリフォルニアへ異動して身体の分析を受け、身体の動きに合わせて効率的にトレーニングを行う計画を立てた。さらに、糖分やアルコールを控え、質の高い栄養を摂取するなど、食習慣の改善にも取り組んだ。「身体が少し大きくなることで地に足がついた感じがするし、身体のコントロールもしやすくなった。一番の効果は回復力だ。よく眠れるようになったし、身体がしっかり回復している感じがする」とその効果を実感している。

そんなブレデイは今季、メジャーデビューを大きな目標として掲げている。「メジャーリーグでプレーすることはすべての子供の目標だと思う。もちろん僕の目標でもあり、日々それを追い求めている」とブレデイ。「焦ることなく、周囲の期待を気にしすぎることなく、目標に向かって進んでいきたい。フィールド上でもフィールド外でも、とにかく1日1日を大切にする」と意気込みを語った。

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