メッツの強打の有望株・ベイティ 「メジャーへの旅が楽しみだ」

メッツは現在、フロリダ州ポートセントルーシーでマイナーの有望株たちが集まるミニキャンプを開催しているが、そこで強打の捕手フランシスコ・アルバレスとともに注目を集めているのが強打の三塁手ブレット・ベイティだ。三塁が本職ながら、プロ入り時から将来的な一塁転向を予想され、昨季からは左翼にも挑戦するなど、守備面を不安視されているベイティ。しかし、「ベイティが打ち続ける限り、メッツは彼がプレーする場所を見つけようとするだろう」というのが大方の予想である。

現在22歳のベイティは2019年ドラフト1巡目(全体12位)指名でメッツに入団。2020年にマイナーのシーズンが開催されていれば(新型コロナウイルスのパンデミックで中止)、現時点でもっとメジャー昇格に近い位置にいたかもしれない。昨季はA+級とAA級で合計91試合に出場し、打率.292、12本塁打、56打点、6盗塁、OPS.855と持ち味を発揮。フューチャーズ・ゲームにも出場した。

ベイティはアルバレス、ロニー・マウリシオ、マーク・ビエントスといったプロスペクト野手たちとともに今後2シーズン以内にメジャーの舞台へ到達することが予想されている。AA級もしくはAAA級で開幕を迎えるであろう今季、マイナーで好成績を残すことができれば、今季中にメジャーデビューする可能性もゼロではないだろう。メッツは2015年にマイケル・コンフォートを22歳でメジャーデビューさせた実績もある。

気になるのは同じ三塁手であるビエントスとの「ポジション被り問題」だが、メッツは左翼や指名打者で起用しながら両者を上手く共存させている。ミニキャンプで熱心に守備練習に取り組むベイティは「今季どこを守るかはまだ聞かされていない」というが、今季も引き続き三塁と左翼、指名打者を兼任する可能性が高そうだ。「いろんなポジションを守れることを証明するのは楽しいよ」とベイティ。「メジャー昇格への旅を楽しみにしている。いつ昇格できるかはわからないけれど、それ(=昇格)はいつか起きると思う」とその目はしっかりと前を見据えている。

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