ストレイリー Dバックスを選んだ理由は出場機会と地理的条件

33歳のベテラン右腕、ダン・ストレイリーは過去2シーズンを韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツでプレーし、日本時間2月3日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。現在は他のマイナーリーガーとともに球団施設でのミニキャンプに参加しているが、複数の球団からオファーを得たストレイリーは出場機会と地理的条件を重視してダイヤモンドバックスを選んだという。ダイヤモンドバックスは先発ローテーションに空きがあり、自宅があるオレゴン州から飛行機ですぐのため、2つの条件を満たしていた。

2009年ドラフト24巡目指名でアスレチックスに入団したストレイリーは、2012年にメジャーデビューして翌年に自身初の2ケタ勝利(10勝)をマーク。その後、カブス、アストロズを経て2016年はレッズで191回1/3を投げて14勝8敗、防御率3.76という自己最高の成績を残し、マーリンズへ移籍した2017年にも10勝を挙げた。ところが、2018年は5勝、2019年はオリオールズで2勝(しかも防御率9点台)と成績が悪化し、過去2シーズンは韓国でプレーした。

「取り組むべきことがあったから韓国へ行った。それを強く意識して2年間取り組んできた」と語るストレイリー。カーブの握りを変更したり、チェンジアップの微調整を行ったり、カッターの安定性を向上させたりと様々な課題に取り組んだ結果、韓国では2シーズンで25勝をマーク。「課題に取り組みながら多くの出場機会を得られるのは素晴らしいことだった。そして、目標を達成できたと感じたからアメリカに戻ることを決めたんだ」と韓国での充実した2シーズンを振り返った。

ストレイリーが今季実現したい目標の1つは、4歳の息子、ジャクソンくんにメジャーで投げる姿を見せることだという。メジャーで最後にプレーした2019年はジャクソンくんがまだ幼すぎたため、記憶に残っていないのだ。今季はマディソン・バムガーナー、ザック・ギャレン、メリル・ケリー、ルーク・ウィーバーに次ぐ先発5番手の座をタイラー・ギルバートらと争うことになる。競争を制し、メジャーのマウンドに立つ姿を息子に見せることができるか注目だ。

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