村上市の三幸製菓（本社・新潟市）荒川工場で１１日夜に発生した火災を受け、上越地域消防局は３月１８日まで、管内の工場への立ち入り検査を実施している。
この工場火災では６人が死亡、１人が負傷し、警察や消防が出火原因などを調べている。県消防課は今回の火災を受け、県内の各消防本部、消防局へ管内での点検、指導を通達した。
上越地域消防局では製菓や食品加工など今回の火災と類似した業種のうち、敷地面積１０００平方メートル以上の工場を対象に立ち入り検査を実施中。上越、妙高両市で約２０件が対象となる。
検査では、防火管理の実施状況、消防用設備などの設置と維持管理状況、火気使用設備などの管理状況、避難経路と防火戸の維持管理状況、消防訓練の実施状況の５項目がポイント。上越地域消防局予防課では、今回の火災に関するさまざまな報道から検査のポイントを決めたといい、「今後、こうした火災を防ぐためにもしっかりと検査したい」と話した。
