神奈川県立図書館本館、4月から設計者の「前川國男館」に改称 ル・コルビュジエに師事、戦後モダニズム建築の旗手

神奈川県立図書館

 神奈川県立図書館(横浜市西区)の再整備計画を巡り、県教育委員会は25日、現在の本館を4月から「前川國男館」に改称すると明らかにした。本館は世界的建築家ル・コルビュジエに師事し、戦後モダニズム建築の旗手として知られる前川國男(1905~86年)が設計。大型のガラス・サッシや穴あきレンガなどを用いた明るく開放感のある空間が特徴で、設計者の名前を冠して建物の魅力をPRしていく。

 25日の県議会本会議で、自民党の新堀史明氏の一般質問に桐谷次郎教育長が答弁した。

 このほか、現在建築中で9月に開館予定の新棟を新たな本館とし、現在の新館は収蔵館と改称する。改称に合わせて図書館のロゴマークを新たに作成し、統一的な広報活動を展開する。

 再整備計画は建物の老朽化への対応や収蔵スペースを確保するための整備で、2026年度の完成を目指している。

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