トラウトがセンターからコンバートか マドン監督が今季方針を語る

日本時間3月14日、エンゼルスのジョー・マドン監督はスプリング・トレーニング開始を目前に控え、ロックアウト前以来となる約20分間のメディア対応を行った。今季の方針を中心に様々なトピックに言及したが、そのなかで故障明けの正中堅手マイク・トラウトのコンバートを検討していることを明言。「まだ結論は出ていない」としつつも、守備の負担を考慮してセンターから両翼のいずれかへコンバートする可能性を示唆した。トラウトがコンバートされる場合、有望株ブランドン・マーシュが正中堅手を務めることになる。

昨季のトラウトは5月中旬に右ふくらはぎを痛め、わずか36試合に出場しただけでシーズン終了。そのため、マドン監督はトラウトを慎重に起用していく方針であり、守備の負担を軽減するためにセンターからのコンバートを検討しているという。トラウトは昨季「センターを離れるつもりはない」と話していたが、マドン監督はコンバートについてトラウトと話し合う意向。「重い故障から復帰してメジャーで毎日センターを務めるのは簡単なことではない。しかし、我々の本拠地球場はレフトも広いから、毎日レフトを守るのも大変だ。話し合うべきことがたくさんある。まだ結論は出ていない」とマドン監督は話している。

マドン監督はトラウトのコンバートのほか、「大谷翔平が健康を維持しており、昨季同様の起用法を考えていること」、「開幕前の戦力補強がまだ完了していないこと」、「契約最終年を迎え、エンゼルスとの契約延長に前向きであること」などを話した。さらに、正遊撃手と先発6番手はオープン戦で競争させる方針を明言。現時点での正遊撃手の筆頭候補はアンドリュー・ベラスケスで、ルイス・レンヒーフォとタイラー・ウェイドも候補だという。先発ローテーションは大谷、ノア・シンダーガード、マイケル・ロレンゼン、パトリック・サンドバル、ホゼ・スアレスの5人は当確で、最後の1枠をグリフィン・キャニング、ハイメ・バリア、リード・デトマーズらの競争、もしくは外部からの補強で埋める考えだ。

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