神奈川県警は15日から、横浜市中区と旭区の計24カ所で、スマートフォンを介して音声で視覚障害者の道路横断をサポートする歩行者用信号機の運用を開始する。2019年以降、都市部を中心に全国で導入が進められており、県内では初めて。
利用には専用アプリのダウンロードが必要。近距離無線通信「ブルートゥース」を活用し、対象の交差点に近づくと「○○方向の信号が青です」「○○方向の信号が青点滅になりました」などと信号の変化に応じて音声で案内する。
従来は「ピヨピヨ」「カッコー」などの音声を流していたが、夜間も音が鳴り響くため、近隣住民からボリュームを下げてほしいとの要望が寄せられるケースもあったという。
県警は、官庁街で視覚障害者の往来も多い同市中区の19カ所と、県ライトセンターがある同市旭区の5カ所を最初の設置場所として選定。今後の具体的な整備計画はないものの、交通規制課の担当者は「要望の多い所は、整備を検討していきたい」としている。
設置場所や利用方法の詳細は県警ホームページに掲載している。