黒岩・神奈川知事と「けんかしようというのではない」 特別自治市構想巡り川崎・福田市長「互いに理解深めたい」 

福田紀彦市長(資料写真)

 特別自治市構想の実現に向け、3政令市長が神奈川県の黒岩祐治知事との協議を求めていることについて、川崎市の福田紀彦市長は15日の定例会見で、「認識の差を埋め、互いに理解を深めることが大切」と述べ、改めて必要性を訴えた。

 同構想を巡っては、3政令市長が2月、知事に対し、二重行政問題を扱う調整会議を開催し、協議に応じるよう求めた。しかし、協議案件に該当しないとして、知事は開催を拒否。その後、3政令市長が連名で再び協議を求めるコメントを出し、知事は別の枠組みで応じる意向を示した。

 同市によると、大阪都構想の実現が模索された当時、大阪府と大阪市の首長が同会議で大都市制度について協議したという。調整会議の案件に該当しないという黒岩知事の説明について、福田市長は「ちょっとよく分からない」と不満をにじませ、「けんかをしようというのではなく、ざっくばらんに意見交換できれば」と述べた。

 改めて3政令市長が連携し、協議の実現に向けて知事に働き掛けるという。

© 株式会社神奈川新聞社