パドレスがヤンキースからボイトを獲得 2020年にメジャー最多本塁打

日本時間3月19日、パドレスはヤンキースへマイナー右腕のジャスティン・ラングを放出し、2020年にメジャー最多の22本塁打を放ったルーク・ボイトを獲得する1対1のトレードが成立したことを発表した。ヤンキースがアンソニー・リゾと再契約したため、「ここ数日は、何かが起こるだろうと覚悟していた」というボイト。左手首の骨折で3カ月の戦線離脱が決まっているフェルナンド・タティスJr.の穴を埋めるスラッガーとして、DHや対左投手用の一塁手を務めることになりそうだ。

現在31歳のボイトは、2018年途中にカージナルスからヤンキースへトレードされ、移籍後39試合で14本塁打とブレイク。2019年は118試合で21本塁打を放ち、短縮シーズンの2020年には56試合で打率.277、22本塁打、52打点、OPS.948をマークし、本塁打王のタイトルを手にした。ところが、昨季は再三の故障離脱により68試合しか出場できず、打率.239、11本塁打、35打点、OPS.764と低迷。ヤンキースのDHにはジャンカルロ・スタントンがおり、リゾとの再契約で一塁も埋まったため、今季の戦力構想から外れていた。

一方、タティスJr.を欠くパドレスにとっては、打線の中軸を担うスラッガーとしてチームにフィットする存在だ。ボブ・メルビン監督は「我々に非常にフィットする。彼はより多くの得点を生み出してくれるだろう。DHの務め方も知っているし、対左投手の試合では一塁を守ることもあると思う。彼の存在は、我々をより良いチームにしてくれるよ」とコメント。基本的には「4番・DH」でスタメンに名を連ねることになりそうだ。

パドレスが放出したラングは、2020年ドラフト1巡目(全体34位)指名でプロ入りした20歳の右腕。2020年はマイナーのシーズンが開催されなかったため、昨季プロデビューを果たし、ルーキー級で9試合に先発して22イニングを投げ、0勝3敗、防御率6.95、29奪三振という成績を残した。

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