ドジャースがロバーツ監督と契約延長 2025年までの3年契約で合意

日本時間3月26日、ドジャースはデーブ・ロバーツ監督との契約を延長したことを発表した。2018年12月に結んだ4年契約のラストイヤーを迎えていたロバーツ監督だが、今回の3年契約により、2025年まで契約が延長された。アンドリュー・フリードマン編成本部長は、ロバーツ監督との契約延長について「するかどうか」ではなく「いつするか」の問題だと明言していたが、スプリング・トレーニング開始時には合意に至らなかったものの、シーズン開幕を2週間後に控えたタイミングで無事に合意が成立した。

ドジャースにとって、ロバーツ監督との契約延長は難しい決断ではなかった。ロバーツ監督の就任後、ドジャースは6年連続でポストシーズンに進出しており、地区優勝5回、リーグ優勝決定シリーズ進出5回、リーグ優勝3回、そして2020年には32年ぶりのワールドシリーズ制覇と毎年のように素晴らしい成績を残している。ロバーツ監督は2016年にナ・リーグの最優秀監督に選出され、6年間で通算542勝330敗、勝率.622を記録。これはニグロリーグの4人を除けば、史上最高の勝率である。また、6年間で記録した勝利数は、同地区の4球団を少なくとも100勝以上上回っている。

フリードマン編成本部長は「監督就任以来、デーブ・ロバーツは一貫して素晴らしいリーダーシップを発揮し、チームにエネルギーをもたらしてきた。彼は過去6年以上にわたるドジャースの成功に不可欠の存在であり、今後も長きにわたってチームを引っ張る姿を見るのを楽しみにしている」とコメント。ロバーツ監督に全幅の信頼を寄せている様子がうかがえる。

一方、ロバーツ監督は「シーズン前に契約が完了したことは、私自身にとっても、私の家族にとっても、素晴らしいことだと思う。このユニフォームを毎日着られるのはとても嬉しいし、私にとって大きな意味がある。ドジャースの伝統を本当にリスペクトしているからね。私はこのチームをとても愛している」とコメント。今季はドジャースの監督として7年目のシーズンだが、もし2025年まで契約を全うすれば、ドジャースの監督を10年務めたことになる。10年以上指揮を執った監督は球団史上3人だけ(ウィルバート・ロビンソン、ウォルター・オルストン、トミー・ラソーダ、いずれも殿堂入り)。ロバーツ監督には4人目となるチャンスが与えられた。

© MLB Advanced Media, LP.