児童虐待防止 相談を 保健センターに支援拠点

 延岡市は、児童虐待を防ぐため、保護者の相談受け付けや継続的な支援につなげる拠点「子育て家庭相談・支援カウンター」を市保健センター内に設置した=写真。保健師や社会福祉士など資格を持つ職員を配置。子育ての困り事を早期に把握し最適な福祉サービスにマッチングさせ、子どもの健やかな育成に市全体で取り組む。
 子ども家庭支援員2人、虐待対応専門員2人の計4人が常時対応。子ども家庭支援員は妊娠期から自立まで、子どもに関する相談全般への対応のほか、相談した家庭の実情を把握し支援サービスの情報を提供するなど、課題解決に向け総合調整を担う。
 虐待支援専門員は、児童虐待に関する相談や通告を受け付けるほか、虐待が認められた家庭などへの支援や児童相談所など関係機関との調整を担当する。
 開所式は1日、同センターであり、読谷山洋司市長や延岡児童相談所の松田正宏所長ら約20人が出席。読谷山市長は「悩みを受け止め支援の糸口をつかみ虐待を防ぎたい」と話している。

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