俳優の岸田タツヤが16日、都内でフォトエッセイ『岸田タツヤと変な人たち』(ワニブックス)の発売記念イベントを行った。岸田は2009年にドラマデビューを果たし、以後は俳優として活動。2019年に戦隊シリーズ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にてリュウソウブラック役を演じた。昨年４月からはＹｏｕ Ｔｕｂｅチャンネル『タツ兄のブンブン☆マン振りLIFE!』を開設し、多方面でも活躍中である。
イベントには黒のダブルのスーツで登場した岸田は「リュウソウブラックをやってから黒のスーツを着ることが多いんですよ。黒を着るのは自分的にも意識していますし、フォトブックの中でもジョルジュアルマーニのすごいダブルのスーツも着ています」と黒へのこだわりを話してくれた。
出来上がったフォトエッセイを手にした感想は「僕が思っている以上に待っていただいている方、読むのを楽しみにしてくださる方が多いので、一人でも多くの方に届けたいです。こうやって自分の名前が入った本が本屋さんに並ぶのは、そうできることではないのでうれしいです」と喜んだ。
同作は表から読むと俳優版、裏から読むとユーチューバー版となっており、岸田を二倍楽しめる構成になっている。「だいたいの人は戦隊とかやると、直後に写真集を出すのが鉄板の流れなんですよね。僕はそれに興味がなかった。当時は発売を見送っていました。いま俳優とユーチューブで、１つのコンテンツに縛られずに活動していくのが時代だと思うので、、ようやくいろいろ出せるそれを表現するのがいいと思って、その表現方法として両Ａ面というかたちにしました」と明かした。
同作には俳優で親友の本郷奏多も登場しているそうだが「僕が出ていなくて、奏多くんしか出ていないページもあるんですよ。通常じゃオファーを出してもなかなか出てもらえないと思うんですよ。10年来の付き合いということで、友情出演として出てもらいました。かなり時間をいただいて写真も撮っていただきましたし、お話しも聞かせていただいたので、そちらの方も楽しめます」と感謝した。
フォトエッセイの発売日だったイベント当日は岸田の30歳の誕生日である。30歳はどんな年にしたいか聞かれた岸田は「俳優としては、いろんな先輩に『岸田は年を取ってからの方が芽が出ると思う』と言われていたんですよ。『30代の俳優です』と言えるのが楽しみです。あとは30代のうちには結婚したいですね」とアピールした。今後の目標については「僕は悪役とかヒールが好きなんですよ。顔も新しい顔じゃなくて、ちょっと昭和っぽいヒール役をやりたいですね」と目を輝かせた。
最後に岸田は「岸田タツヤが本を出すというのは自分でもびっくりなんですけど、俳優が写真集を出すということではなく、なにか写真とは別に自分にしかできなかった表現の部分でどんなことをしてきたかというのを考えました。それをたくさん詰めたフォトブックになっています。皆さんにもなにかを踏み出す一歩のキッカケになればいいと思います。一人でも多くの方に読んでいただきたいです」とアピールした。
