【新型コロナ】「3回目打っていれば…」 GW控え神奈川県、若者向け動画

若者にワクチンの3回目接種を呼びかける県の動画

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は若者に3回目のワクチン接種を呼びかける動画(約40秒)を制作、公式ユーチューブチャンネル「かなチャンTV」で公開を始めた。

 現状の新規感染者の傾向を分析すると、30代以下の若者の割合が高くなっている。県によると、2回目接種を完了した人を対象にした追加接種の実施状況は17日現在、65歳以上の91%に対し、30代は37%、20代は33%にとどまる。県は「若者にとって、オミクロン株は軽症で済むというイメージや副反応への懸念があるのでは」とみる。

 こうした点を踏まえ、動画では発症者の体験談をもとに、高熱などに苦しむ実態を伝えるとともに接種による発症予防効果をデータを交えて紹介。ゴールデンウイーク(GW)を控え、楽しみにしている予定を台無しにしないためにも、2回目接種から6カ月を経過した後は「早めに3回目接種を」と呼びかける。

 動画には黒岩祐治知事や県衛生研究所の多屋馨子所長が出演。構成やイラストなども県職員が担当した。県は手作り感たっぷりの動画を通じて「軽症のイメージとは異なる実態があることを若年層に伝え、可能な限りワクチン接種を進めたい」としている。

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