「キスしていい?」 セクハラの神奈川県課長級職員を戒告 部下の女性抱きしめる

職員の懲戒処分で頭を下げる県幹部=県庁

 出張中に部下の女性を抱きしめるセクハラをしたなどとして、神奈川県は27日、健康医療局の課長級の男性職員(49)を戒告の懲戒処分とした。

 県によると、男性は昨年10月、日帰り出張中に女性職員を抱きしめて「キスしていい?」「好きだよ」と発言した。同9~10月にも出張中に女性の頭をなでたり、携帯電話で女性を撮影して「スーツ姿かわいい」と言ったりした。

 同10月中旬、出張から戻った女性が被害を別の上司に申告して発覚した。

 県の聴取に対し、男性は「どうしてこういうことをしてしまったのか分からない。(女性に)恋愛感情はなかった。反省している」と話している。すでに女性とは別の部署に異動した。

 女性は「上司なので嫌とは言えず、露骨に振り払うこともできなかった」という。県は監督責任を問い、男性の当時の上司を厳重注意とした。

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