観光船事故受け 運輸局が緊急安全点検 大分

 北海道で起きた観光船の事故を受け、県内で船を運航する事業者への緊急の安全点検が行われました。

 点検は、九州運輸局と大分海上保安部が合同で実施しています。対象となるのは、定員13人以上の船で、運行時刻を定めず、利用者の要請を受けて船を運航している、県内7つの事業者です。

 27日の立ち入り点検では、それぞれの職員あわせて6人が船に乗り込み、救命胴衣の設置状況や、船体に異常がないかなどの確認が行われました。

 そのほか、出港前の点検や、天候により運航を取りやめる基準が守られているかについて責任者に聞き取り調査が行われました。

 九州運輸局 大分運輸支局 竹永康宏さん:

「今回の点検結果については、発航前検査の実施も運行中止基準の遵守も適切に行われていたので、事業者に対しては引き続き、安全運航のために自主点検の徹底を指示させて頂いた」

 九州運輸局大分運輸支局では、すでに各事業者への自主点検を要請していて、5月末までには必要な立ち入り点検を終えたいとしています。

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