諫早市がウクライナ避難民2人受け入れへ 長崎県内自治体初

 長崎県諫早市は3日、ロシアの軍事侵攻に伴うウクライナ避難民2人の受け入れが決まったと発表した。既に入国しており、近く諫早に入る見通し。県内では長崎大が研究者を受け入れているが、自治体では初めて。
 市は3月、ウクライナを脱出する避難民の中で希望者がいれば、人道的観点から受け入れ、住宅を提供する用意があることを表明、国に伝えていた。2人の年齢や性別、関係などは明らかにしていない。
 市は、新幹線建設工事で転居が必要な地権者向けに野中町に所有する仮住宅を用意。実際に入居するかや、生活に必要な具体的な支援は本人たちの意向を確認しながら調整する。
 大久保潔重市長は「必要に応じ、日常生活の支援など関係機関と詰めながら対応していきたい。(地元の)鎮西学院大からは、『(学内に)留学生が多く、いろいろな応援ができる』との申し出をいただいており、必要があれば相談させていただく」と述べた。

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