神奈川・厚木にカンボジア商業センター 国内初、観光PRや投資促進

開設されたカンボジアセンターを紹介する小杉センター長=厚木市中町

 カンボジアの物産紹介や観光PR、投資促進などの機能を担う「カンボジア商業センター」が今月、神奈川県厚木市中町4丁目にオープンした。同国政府からの依頼で、総合建設業の小島組などを傘下に持つコジマホールディングス(同市)が、日本では初の施設として開設した。今後はカンボジア料理を紹介するイベントや、企業進出に関するセミナーなどを開催していく。

 センターは同社が所有するプロミティあつぎビル1階にあり、面積は約70平方メートル。上質なこしょうやドライフルーツ、絹製品、線香といった主要産物のほか、世界遺産アンコール・ワットの石造建物の浮き彫りの拓本などを展示。同国の雰囲気を漂わせるつくりとなっている。センター長には、同社海外事業部の小杉待子さんが就任した。

 小島組は2013年、同国に現地法人を設立。同国人材を技術者として採用する一方、19年からは日本企業への受け入れ支援も行ってきた。小杉センター長や同事業部の小林隆顧問によると、同国は熱心な仏教国で親日感情が強いという。

© 株式会社神奈川新聞社