「返礼品」を大幅拡充 上越市のふるさと納税 初年度目標は5000万円 8月から

 上越市は8月1日から、ふるさと納税の返礼品を大幅に拡充する。「さとふる」「ANAのふるさと納税」など民間企業が運営する六つのふるさと納税サイトにエントリーし、認知を広げる方針だ。
 返礼品は市内産のコメや酒類、市の特産品認証制度「メイド・イン上越」認証品など約600品を用意した。

メイド・イン上越」の認証を受けた特産品を試食する中川市長。ふるさと納税に力を入れることで地域経済へ刺激を与える考えだ

 中川幹太市長が昨年10月の市長選で掲げた公約の一つ。市内で生産される特産品やサービスを返礼品にすることで、地域経済を刺激するのが狙い。市は関連予算約7400万円を本年度予算に計上した。
 返礼品は市が公募したもので、食品が全体の8割近くを占める。他に食事券や宿泊券、観光列車の乗車券、家電の清掃サービスなどユニークなものもある。今後も随時応募を受け付けることにしている。
 8月から来年3月末までのふるさと納税による寄付目標は5000万円。2020年度同市に寄せられたふるさと納税の寄付総額は1900万円余りで、2・5倍以上の増加を目指すことになる。中川市長は「今後トップセールスやイベント、上越市ゆかりの人への周知に力を入れたい」とした。

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