「石の下から、たくさん出てきた」松田・中津川で子どもたち、川の生物観察会

中津川で虫や魚を観察して笑顔を見せる子ども=11日、松田町寄

 神奈川県松田町寄の中津川河川で11日、川に生息する生物の観察会が行われた。周辺地域の小中学生ら約30人が参加し、夢中になって昆虫を探していた。同町の有志約10人で活動する「寄アクティビティ会」が初めて主催した。

 寄地区の生物の生態などに詳しい同会副会長で県森林インストラクターの古舘信生さん(80)が講師を務め、水生昆虫のカゲロウやカワゲラなどを解説。探すときは川の流れに沿って網を配置し、石をひっくり返すようにアドバイス。「中津川のきれいな水と自然に親しんでもらえたら」と話し、捕獲後は川に返すように呼びかけていた。

 子どもたちは川に入って虫や魚を観察。秦野市から家族で参加した小学1年の荒井晴登君(6)は「石の下からたくさんのオタマジャクシなどが出てきた。楽しかった」と笑顔を見せていた。

 次回は21日、町外在住者を対象に実施する。問い合わせは同会の佐藤さん電話080(1181)3666。

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