日本海クラシックカーレビュー 185台エントリー全国から集結 市内パレードも 「糸魚川が戻ってきた」

 2022交通安全フェア「第31回日本海クラシックカーレビュー」(同実行委員会主催)が4日、糸魚川市一ノ宮のフォッサマグナミュージアムで開かれた。全国各地のオーナーが愛情を注ぐ外国車、国産車、軽自動車の計185台がエントリーし糸魚川に集結。晴天にも恵まれ、家族連れら大勢の来場者でにぎわった。

晴天に恵まれ家族連れ、ファンらでにぎわうフォッサマグナミュージアムの会場。全国各地からクラシックカー約180台が集結した

 名物イベントは、F1マシンの展示などで盛り上がった2019年以来、3年ぶりの実施。過去2年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になっていた。今年は感染防止対策を講じ例年より規模を縮小、内容を一部変更して実施した。
 会場には1974年以前に製造された懐かしく、美しく、珍しい約180台が一堂。コンクールデレガンス、交通安全市内パレード、グッズ・飲食の販売などの催し、コーナーが設けられ、世代を超えて集ったファンらを楽しませた。
 富山県入善町から初めて来場し、親子で見て回った男性(38)は「珍しい車がたくさんあって良かった」と笑顔。夫婦で20年以上来ているという燕市の男性(71)は「ノスタルジックな時間を過ごせて楽しい」と話し、お気に入りの車を写真や動画に収めた。
 参加車両のうち約100台が交通安全市内パレードに参加。県警音楽隊・カラーガーズの先導から、駅北地区の中心市街地「ロの字」をゆっくり走り、沿道の出迎えに手を振って応えた。

中心市街地「ロの字」で行われた交通安全市内パレード。約100台が参加した

 閉会式でコンクールデレガンスの審査発表と表彰式が行われた。最高賞「2022日本海大賞」には、岡山県備前市の則次春賢さん(69)所有の「ブルーバード1200SS」(1965年式、あずき色)が輝いた。則次さんは「トロフィーの重みで、無事(岡山まで)帰れるかどうか」と、ユーモアを交え喜びを語った。

「2022日本海大賞」に輝いた「ブルーバード1200SS」とオーナーの則次さん

 歌川和明実行委員長は「皆さんのおかげで晴天に恵まれ、コロナの中でも開催できた。糸魚川が戻ってきた感じがする」と総括し、来場、協力に感謝した。

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