昨季引退の名捕手ポージー ジャイアンツのオーナーグループに加入

日本時間9月22日、ジャイアンツは昨季限りで現役を引退した名捕手バスター・ポージーが球団に出資している31人のパートナーの1人となり、オーナーグループに加わったことを発表した。35歳のポージーはジャイアンツのオーナーグループで最年少のメンバーであり、元選手が主要パートナーとしてオーナーグループに加わって取締役を務めるのは球団史上初めてのことだという。ジャイアンツの象徴的存在だったポージーだが、今後は役員室からその影響力を発揮していくことになった。

ポージーはオンライン会見のなかで「ジャイアンツの球団組織とファンたちは、私と私の家族にとってこれまで長いあいだ大きな意味を持っていた。オーナーグループに加わることになり、このうえなく興奮している。いろいろなことを学ぶ機会になると思っている。それと同時に、引退したばかりの私のユニークな視点も生かすことができると思う」とコメント。「どんな未来が待っているか楽しみだし、この機会に感謝し、楽しんでいきたい」と意気込みを語った。

ジャイアンツのグレッグ・ジョンソン会長は、ポージーがオーナーグループに加わることについて「球団にとって2番目にいいことだ」とコメント。「ポージーが引退を撤回してサンフランシスコでの輝かしいキャリアを再開するほうがよかった」と冗談を交えつつ、「彼は残した成績以上に素晴らしい人物だ。彼が加わることでジャイアンツはより強い組織になっていくと思う」とポージーがオーナーグループに加わることを歓迎した。

ポージーは2010年新人王、2012年MVP、オールスター・ゲーム選出7度、ワールドシリーズ制覇3度、首位打者1度、シルバースラッガー賞5度、ゴールドグラブ賞1度といった輝かしい実績を残し、昨季限りで現役を引退。メジャー12年間で通算1371試合に出場し、1500安打、打率.302、158本塁打、729打点、OPS.831をマークした。ポージーによると、引退を発表してまもなく、ジョンソン会長とラリー・ベアー・オーナーからオーナーグループへの加入を打診されていたという。

ジョンソンによると、ジャイアンツはポージーのために新たな取締役のポジションを設け、ポージーは予算から選手の給与、戦力補強など様々な議論に参加することになるようだ。奇跡的な快進撃を見せた昨季から一転、今季は苦しい戦いが続いているジャイアンツだが、ポージーをオーナーグループに加え、来季以降の再浮上を目指す。

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