身近な魅力、豊かさ実感 美山デイアウト 縄文アウトドア・森のマルシェ 楽しみ方提案

 糸魚川市の美山公園内で29、30の2日間、美山創造計画「美山デイアウト」(糸魚川商工会議所・糸魚川産業創造プラットフォーム「美山プロジェクト」主催、糸魚川市共催)が開かれた。縄文時代の知恵を生かした美山公園の活用や楽しみ方、遊び方が提案され、市内外からの親子連れらが身近にある「美山」の魅力、豊かさを実感した。
 美山プロジェクトは、美山公園を拠点に子どもから大人まで楽しめるキャンプや外遊びを企画し、「内なる経済循環」「外から稼ぐ力」の実践・両立を目指す。官民連携による同イベントは2年ぶり2回目。アウトドアライフ・アドバイザーの寒川一さん(神奈川県鎌倉市)、小池悠介・市学芸員らが講師・案内役を務めた。
 29日は国指定の縄文遺跡・長者ケ原遺跡公園で体験型イベント「縄文アウトドア」が開かれた。縄文キャンプ、縄文トレッキング(商標登録)、たき火会、森のアクティビティなどのメニューが用意された。
 竪穴式住居で宿泊する縄文キャンプには、神奈川県逗子市の親子3人が初参加した。父親(47)は「コロナ禍で県外に出るのは3年ぶり」、母親(46)は「縄文体験と聞いてワクワクしました」と笑顔。小学3年生の男児は「シカが入ってきそう」と、未知の体験に期待した。

「縄文キャンプ」に参加した神奈川県逗子市の親子連れ

 同プロジェクトの五十嵐昌樹リーダー(50)は「縄文・自然体験の強みを生かしたい」と、美山の有する可能性を展望した。
 30日はクラブハウス美山周辺で「森のマルシェ」が開かれた。19店舗が参加し、森のあそび場、考古館やハンモックのワークショップ、テントサウナコーナーなどを設置した。
 五十嵐リーダーは「美山を市民の憩いの場、集いの場に」と願った。

クラブハウス美山周辺に19店舗が出店した「森のマルシェ」

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