魚のいないアクアリウム 相馬さん6日まで個展

 「魚のいないアクアリウム」の制作を手掛けるクロスアーツプロジェクト(上越市)の代表、相馬久人さん(46)が6日まで、イタリア料理店のラ・ペントラッチャ(同市下門前)で個展を開いている。鑑賞は同店のランチタイムとディナータイム。5、6の両日は午後2時から同5時までティータイムを設ける。

作品「リューゲ」と相馬さん。混迷する世界や世界の人々へのメッセージを込めている

 スチール製の水盤に水を張り、オブジェや石、水草を配置した3点の作品を展示。作品の一つ「リューゲ(ドイツ語でうその意味)」は、2人の女性のオブジェを崩れた石の塊の上に置き、水中に美しい色の造花を飾った。オブジェは金属製の薄板10枚を重ねて制作し、表面を鏡面加工している。
 相馬さんは、価値観が混沌(こんとん)とし、悲劇が繰り返される現代の世界に向け、それぞれの作品にメッセージを込めた。込めたメッセージは店内のパンフレットで読むことができる。

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