レッズが金銭トレードでソラックを獲得 内外野守るユーティリティ

日本時間11月11日、レッズは金銭トレードでレンジャーズからニック・ソラックを獲得したことを発表した。ソラックはメジャー4年目のシーズンを終えたばかりの27歳。2021年に自己最多の11本塁打を放つなどパンチ力を秘め、本職の二塁のほか、一塁、三塁、左翼、中堅でのプレー経験があるユーティリティ・プレーヤーでもある。レッズにとっては選手層に厚みを加える補強になったと言える。ソラックを獲得したことにより、レッズのロースターの40人枠はフルに埋まった。

ソラックはメジャーデビューした2019年に33試合で打率.293、5本塁打、OPS.884の好成績を残し、2021年には自己最多の127試合に出場して打率.242、11本塁打、49打点、7盗塁、OPS.676を記録。ところが、メジャー4年目の今季は不振と故障が重なってわずか35試合しか出場できず、打率.207、3本塁打、4打点、3盗塁、OPS.638と自己ワーストの成績に終わった。ただし、マイナーAAA級では57試合に出場して打率.278、10本塁打、OPS.860とまずまずの成績を残している。

もともとは2016年のドラフト2巡目(全体62位)指名でルイビル大学からヤンキースに入団した選手であり、2018年2月のヤンキース、レイズ、ダイヤモンドバックスの三角トレードによってレイズへ移籍(このときヤンキースはブランドン・ドルーリー、ダイヤモンドバックスはスティーブン・スーザJr.らを獲得している)。2019年7月にはピート・フェアバンクスとの1対1のトレードでレイズからレンジャーズへ移籍した。

レッズには2021年新人王のジョナサン・インディアがいるため、二塁のレギュラーポジションを狙うのは難しいが、三塁のマイク・ムスタカス、左翼のTJ・フリードルはともに左打者。よって、右打者のソラックは対左腕用のプラトーン要員として出場機会をうかがうことになるだろう。同じ右打者のスペンサー・スティアー、スチュアート・フェアチャイルドあたりが出場機会を争うライバルとなりそうだ。

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