ファーマー放出のレッズがニューマン獲得 パイレーツとのトレード

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、パイレーツは遊撃のレギュラー格として活躍してきたケビン・ニューマンをトレードでレッズへ放出したようだ。ニューマンはノンテンダーFAとなる可能性も取り沙汰されていたが、パイレーツが選択したのはニューマンに来季契約を提示したうえでトレードすることだった。なお、パイレーツはニューマン放出の対価として、レッズから救援右腕ダウリ・モレタを獲得することが報じられている。

現在29歳のニューマンは、今季パイレーツで78試合に出場して打率.274、2本塁打、24打点、8盗塁、OPS.687を記録。新人王資格を持っていた2019年に130試合で打率.308、12本塁打、64打点、16盗塁、OPS.800という好成績を残してレギュラー定着を果たし、2021年は自己最多の148試合に出場したが、ここ数年は打撃成績が低迷し、不動のレギュラーという地位を築くまでには至らなかった。今季は有望株オニール・クルーズの台頭もあり、二塁手としての出場も増加。10月には「前にも言ったことがあるけれど、僕はピッツバーグが大好きだし、チームメイトやスタッフ、みんなのことが大好きなんだ」とパイレーツへの愛着を口にしていたが、正遊撃手カイル・ファーマーをツインズへ放出したレッズへ移ることになった。

パイレーツが獲得するモレタは、ドミニカ共和国出身の26歳の救援右腕。昨年9月にメジャーデビューを果たし、2年目の今季は35試合に登板して38回1/3を投げ、0勝2敗1セーブ、1ホールド、防御率5.40、39奪三振をマークした。再建期のパイレーツに移り、さらに登板数を増やす可能性もありそうだ。

なお、メジャーリーグでは日本時間11月19日、まずエンゼルスがツインズからジオ・ウルシェラを獲得。ウルシェラを放出したツインズはレッズからファーマーを獲得し、ファーマーを放出したレッズがパイレーツからニューマンを獲得するという内野手の「移籍ドミノ」が発生した。

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