【▲ 神舟15号を搭載した長征2Fロケットの打ち上げ(Credit: CMS)】
中国は日本時間2022年11月30日、「長征2F」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた有人宇宙船「神舟15号」は予定されていた軌道へ無事投入され、中国宇宙ステーション「天宮」へのドッキングにも成功したことを、中国載人航天(CMS)工程弁公室や中国メディアが伝えています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■打ち上げ情報:長征2F(Long March 2F/G)
打ち上げ日時:日本時間2022年11月30日0時8分【成功】
発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
ペイロード:神舟15号(Shenzhou 15)
酒泉衛星発射センターから長征2Fロケットで打ち上げられた神舟15号は、発射から約10分後に地球低軌道へ投入されました。CMSは、中国独自の宇宙ステーションの主な技術検証と建設のために計画された全12回の打ち上げミッションが、すべて成功裏に完了したと述べています。
■ペイロード情報:神舟15号(Shenzhou 15)
「神舟(Shenzhou)」は中国が開発した有人宇宙船です。神舟15号には費俊竜(ひ・しゅんりゅう)飛行士、鄧清明(とう・せいめい)飛行士、張陸(ちょう・りく)飛行士の3名が搭乗しました。
地球低軌道に無事投入された神舟15号は、発射から約6時間半後の同日6時42分、天宮のコアモジュール「天和」前方のポートにドッキングすることに成功。同日8時33分にはハッチが開放され、2022年6月から天宮に滞在している「神舟14号」の陳冬(ちん・とう)飛行士、劉洋(りゅう・よう)飛行士、蔡旭哲(さい・きょくてつ)飛行士と合流しました。
CMSによると、中国の宇宙飛行士が宇宙ステーションで別の有人宇宙船を迎えるのは、今回が初めてです。6名の飛行士は搭乗員交代のために天宮で約5日間を共に過ごし、神舟14号の3名は地球に帰還します。
■打ち上げ関連画像・映像
【▲ 神舟15号のカメラが捉えた中国宇宙ステーション「天宮」の姿(Credit: CMS)】
【▲ 中国宇宙ステーション「天宮」で合流した神舟14号と神舟15号の飛行士6名(Credit: CMS)】
■打ち上げ関連リンク
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文/sorae編集部 速報班