ホワイトソックスがベニンテンディを獲得へ 5年7500万ドルで合意

「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、ホワイトソックスはヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた球宴外野手アンドリュー・ベニンテンディと5年7500万ドルで契約合意に至ったようだ。ホワイトソックスは2015年のドラフトでベニンテンディを狙っていたが、1つ前の指名権でレッドソックスに入団。実に7年越しでのベニンテンディ獲得が実現した。なお、5年7500万ドルの契約は、ヤスマニ・グランダルの4年7300万ドルを上回り、総額ではホワイトソックス史上最大のFA契約ということになる。

現在28歳のベニンテンディは今季の開幕をロイヤルズで迎え、93試合に出場して打率.320、3本塁打、39打点、4盗塁、OPS.785と自慢の好打を発揮。メジャー7年目で初のオールスター・ゲーム選出を果たした。7月下旬のトレードでヤンキースへ移籍したが、33試合で打率.254、2本塁打、12打点、4盗塁、OPS.734とあまり調子が上がらず、9月上旬には右手首の炎症で故障者リスト入り。戦列復帰できないままシーズンを終えた。今季トータルの成績は126試合で打率.304、5本塁打、51打点、8盗塁、OPS.772となり、自身初の打率3割をマークした。

ロイヤルズ移籍1年目の2021年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、左翼の守備も安定しており、7年間のメジャー生活で守備防御点がマイナスになったのは2019年(-3)の1度だけ。ホワイトソックスは主砲ホセ・アブレイユがFAでアストロズへ移籍したため、外野での出場が多かったアンドリュー・ボーンを本職の一塁に固定する見込みであり、左翼にベニンテンディが入り、エロイ・ヒメネスをDHに移すことで外野の守備力は間違いなくグレードアップするだろう。

ホワイトソックスの新監督に就任したペドロ・グリフォルは今季ロイヤルズでベンチコーチを務めていた。ベニンテンディが新天地にホワイトソックスを選んだのは、グリフォル新監督の存在が影響しているのかもしれない。

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