23日から大雪や暴風雪 5機関が緊急合同発表 不要不急の外出自粛など警戒を呼び掛け

 県内は23日から冬型の気圧配置が強まり、大雪や暴風雪など大荒れの天気となる見込み。19日からの交通や物流、ライフラインへの影響が解消しつつある中、国土交通省北陸地方整備局など5機関は22日、緊急の合同発表を実施。経済活動だけでなく、人命にも影響を及ぼす可能性があるとして注意、警戒を呼び掛けた。

22日に北陸地方整備局で開かれた合同発表。23日はこれまで以上の大雪、強風などが予想されるとして注意、警戒を呼び掛けた(新潟市の同局で)

 北陸地方整備局(新潟市)で22日開かれた合同発表では、新潟地方気象台が今後の気象について説明。23日から24日にかけて北陸地方の上空に強い寒気が流れ込み、25日ごろにかけて冬型の気圧配置が強まるため、大雪となり、荒れた天気となる見込み。
 北陸地方では23日から25日ごろは山沿いや山地で大雪、平地でも大雪となる所があるとみられる。同じ所に雪雲が掛かり続けた場合、警報級の大雪となる恐れもあるという。
 また、23日は海上を中心に雪を伴った非常に強い風が吹き、冬型が強まった場合、暴風雪となる可能性がある。また25日ごろにかけて海は大しけとなる予想。
 これらの気象を踏まえ、北陸地方は23日から25日ごろにかけて大雪による交通障害や高波、23日は雪を伴った強風に注意、警戒。吹雪による視程障害、電線や樹木への着雪、雪崩、路面凍結にも注意するよう呼び掛けた。
 各機関は国道、高速道路、気象に関する最新情報を発信しているホームページやSNSの活用を訴えるとともに、不要不急の外出は控え、大型車はチェーンの装着(携行)、運送日の調整への協力依頼、公共交通機関の運行情報への注意などを強く呼び掛けた。
◇特急「しらゆき」23、24日運休 JR東新潟支社
 JR東日本新潟支社は22日、今後の運転計画を発表。23、24の両日は新潟―新井、上越妙高両駅間の特急「しらゆき」と、柏崎―長岡両駅間の在来線を終日運休する。またJR西日本によると大糸線は23日、強風のため糸魚川―南小谷両駅間で運休する可能性があるという。
◇24時間降雪量山沿い30センチ 上越地域
 新潟地方気象台によると、23日に上越地域で予想される気象状況は、最大風速(最大瞬間風速)が陸上15メートル(30メートル)、海上25メートル(35メートル)、波の高さが7メートル、同日午後6時までの24時間降雪量が平地15センチ、山沿い30センチ。

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