カブスがホズマーと契約合意 支払うのは最低保証年俸72万ドルのみ

日本時間1月5日、レッドソックスを解雇されてフリーエージェント(FA)となっていた33歳のベテラン一塁手エリック・ホズマーがカブスと契約することで合意に至ったことが明らかになった。ESPNのジェシー・ロジャース記者が第一報を伝えた。ホズマーはパドレスと3年3900万ドル分の契約が残っており、カブスが負担するのはメジャー最低保証年俸の72万ドルだけ。ホセ・アブレイユの獲得に失敗するなど正一塁手不在の状況だったが、失敗しても痛くないローリスクの補強で経験豊富な一塁手を手に入れることに成功した。

ホズマーはメジャーデビューした2011年から7年間、ロイヤルズの正一塁手として活躍し、4度のゴールドグラブ賞を受賞。2015年にはワールドシリーズ制覇を経験し、翌2016年はキャリアで唯一となるオールスター・ゲームにも選ばれた。2017年オフにFAとなり、パドレスと8年1億4400万ドルの大型契約を結んだが、期待に応える活躍を見せることはできず、昨夏にはトレード要員に。当初はフアン・ソトとのトレードでナショナルズへ移籍する予定だったが、ホズマーがトレード拒否権を行使したため、レッドソックスへ移籍することになった。

昨季はパドレスで90試合、レッドソックスで14試合、合計104試合に出場して打率.268、8本塁打、44打点、OPS.716という極めて平凡な成績に終わった。3年3900万ドル分の残り契約はパドレスが負担することになっていたため、レッドソックスは今季以降もホズマーをメジャー最低保証年俸でキープすることが可能だったが、有望株トリストン・カサスを正一塁手として起用する方針のため、余剰戦力のホズマーを解雇することを決断。オリオールズも興味を示していたようだが、カブスがホズマー獲得に成功した。

カブスには昨季マイナー3階級で打率.309、36本塁打、119打点、OPS.984をマークした24歳のマット・マービスという有望な一塁手がいるものの、まだAAA級で60試合のプレー経験しかなく、昇格を急ぐのは得策ではない。カブスにとって、ホズマーはいつでも解雇できる存在であり、マービスのメジャーデビューの準備が整うまでのあいだ、ホズマーをつなぎ役として起用していくことになりそうだ。

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