コレア陣営が他球団との交渉を再開か 依然としてメッツ移籍が有力

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、メッツとの契約交渉を継続中のカルロス・コレア陣営は、少なくとも1球団との交渉を再開しているようだ。メッツの関係者は「スティーブ・コーエン・オーナーがコレアを逃すとは思えない」と話しており、依然としてメッツ移籍が最有力とみられているが、2週間近く話し合いがまとまらない状況が続いており、代理人のスコット・ボラスは他球団に獲得の意思があるかどうかを確認し始めている模様。メッツが提示している条件次第では、コレアが他球団への移籍を選択する可能性もありそうだ。

コレアはジャイアンツとの13年3億5000万ドルの大型契約が破談となったあと、メッツと12年3億1500万ドルで合意。しかし、ジャイアンツと同様に、身体検査で右足首の状態に不安があることが判明し、再交渉を強いられている。関係者によると、12年3億1500万ドルという条件が大幅に変わる可能性は低いものの、メッツは故障離脱時のリスクを軽減できる条項を盛り込むことを望んでいるという。ただし、コレアはメジャー昇格後に右足首の故障で戦列を離れたことがなく、「右足首の状態に問題はない」と主張するコレア陣営がどこまで譲歩するかが契約成立のポイントになるとみられる。

ボラスは過去にも故障リスクを抱えた選手の複数年契約を成立させた実績があり、イバン・ロドリゲス、マグリオ・オルドニェス、J・D・ドリュー、J・D・マルティネスらの契約に、長期離脱した場合に球団側が契約の一部を破棄できるような条項を盛り込んできた。今回もこのような形で決着するとみられているが、コレア陣営としては右足首の故障で長期離脱したことがない以上、大幅な譲歩はしたくないところだろう。

とはいえ、コレアが再びFA市場に出たとして、総額3億ドル規模の大型契約を得られる可能性は低い。メッツとの契約を成立させることがベストの選択肢であると思われるが、果たして敏腕代理人ボラスはどんな決断を下すのだろうか。

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