休日部活動 年間20日以内で 上越市中学校長会申し合わせ

 上越市部活動の地域移行にかかわる推進委員会(委員長・長谷川晃一上越教育大助教)は24日、第4回会議を教育プラザ(同市下門前)で開いた。部活動改革について、同市中学校部活動指導ガイドラインの改定内容を決定した。
 改定は休養日に関するもので、「週当たり3日以上の休養日(平日1日以上、週休日等)を設けることを原則とする」とし、令和5年度からの3年間は可能な範囲で実施すると付記している。
 実際の部活動の実施計画は、ガイドラインを受けて各学校が決定する。同市中学校長会は部活動改革に関する申し合わせを進めており、内容が同日の会議の中で公表された。土、日曜や祝日は原則として部活動を行わないが、大会参加や練習のため、年間20日以内の休日部活動を、校長の判断で認めるとしている。休日活動日20日は令和5年度のみで、6年度、7年度は日数を減らしていく予定。
 合同チームを編成していて、平日練習が困難な場合などは原則より多い休日活動を認める一方、平日活動を減らすなど配慮する。
 申し合わせは各校の合意が取れている段階で、3月の校長会で正式決定する。
 中学生の地域でのスポーツ活動の推進について、令和5年度の事業内容が併せて示され協議した。地域クラブ活動の運営主体中学校の連絡調整などを行うコーディネーターを市全体で2人配置する他、指導者向け研修会や謝金補助といった事業が計画されている。生徒と地域団体のマッチングを目的とした「地域クラブフェア」を4月と11月の2回実施する。
 教師が休日の地域クラブ活動に従事することを希望する場合の兼職兼業については、文部科学省の手引きに従って行う。手引きによると、兼職兼業は教育委員会が必要となる他、地域クラブ活動に従事する時間の合計が単月100時間、複数月で平均80時間を超えると見込まれる場合は許可が出ないことが適当とされている。

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