【今年が勝負年!②ワンダー・フランコ】新人王3位からの失速も今季MVPのダークホースの一人に

2021年に20歳でメジャーデビューするといきなり3ランアーチを放ち、20以下の選手として37試合連続出塁の記録を樹立したレイズのワンダー・フランコ。新人王投票では3位となったが昨季はけがの影響で失速。しかし、MLBは今季のMVP候補のダークホースとして注目している。

2020年開幕前にはプロスペクトランキング1位となりデビューが期待されたが、その年は新型コロナウイルス感染の影響でマイナーリーグのシーズンが中止に。2021年6月にデビューすると初試合の初安打が3ランアーチという華々しいデビューを飾ったレイズのワンダー・フランコ。

その後も、9月にはミッキー・マントルの20歳以下での36試合連続出塁のア・リーグ記録を更新する37試合連続をマーク。新人王投票ではチームメイトのランディ・アロサレーナに届かず3位となった。

2022年も活躍が期待され、開幕から13試合では打率.393、OPS1.111と絶好調も大腿四頭筋やハムストリングの故障を抱え45試合目でやむなく離脱。復帰後も復調できず、スポットライトから姿を消した。

しかし、今季はスプリング・トレーニングでここまで4試合に出場し、打率.500、OPS1.636と復活するとMLB公式サイトでは、レッドソックスの吉田正尚らとともに今季のア・リーグMVP候補5人のダークホースとして紹介された。

特に注目されているのが三振率の低さ。昨季は300打席以上の選手の中で3番目に低く、それは1990年以来の21歳以下でも3番目に低かった。

まだ22歳、もっとも影響力のある選手として注目された逸材は、健康であれば再びスポットライトを浴びるはずだ。

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