ウクライナ支援とロシアへの制裁が重要 林外相

 林芳正外務大臣は18日の記者会見でロシアによるウクライナ侵略に対して「侵略が長期化しているが、1日も早く終結させるためには140か国以上が賛成した累次の国連総会決議にもあるように、ロシアが即時撤退し、侵略をやめる必要がある」と即時撤退するよう強く求めた。

 林大臣は「ロシアのウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙。断じて認められない。欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、私自身、ウクライナは明日の東アジアかもしれないとの危機感を持っている」と安全保障環境の急激な変化を懸念していることをうかがわせた。

 林外相はロシアがウクライナから撤退するよう「違法な侵略から自国を守っているウクライナを支援するとともに、ロシアへの制裁を実施していくことが重要だ」と述べた。

 また「G7長野県軽井沢外相会合ではG7として引き続き一致して厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくこと、いわゆる『グローバル・サウス』と呼ばれる国々を含む国際社会全体が、この主権及び領土一体性の尊重といった国際秩序の根幹となる原則を守るべきという認識を共有すべく、一層働きかけを行っていくことなどを確認した」と語った。(編集担当:森高龍二)

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