チェルシー生え抜きのマウント、ポチェッティーノ就任でも退団は不可避か

写真:チェルシー生え抜きのマウントは、来季どこでプレーするのだろうか ©Getty Images

チェルシーは今シーズン、プレミアリーグで11位と厳しい戦いを強いられている。現在はフランク・ランパード暫定監督が率いているが、来シーズンに向けて新監督を探しており、過去にサウサンプトンやトッテナムで指揮を執った経験を持つマウリシオ・ポチェッティーノ氏と契約合意に至ったと報じられている。

新監督のもとで再建を目指す中、まずは30名以上が所属する現チームの人員整理が必要とされているが、クラブのアカデミー出身で、主力の一人であるメイソン・マウントの退団が避けられない状況となっているようだ。イギリス『デイリーメール』電子版が報じている。

マウントとチェルシーの契約は2024年6月までとなっており、クラブ側は以前から契約延長に向けた交渉を行ってきた。しかしマウント側はチェルシーが提示した条件などに納得がいかずにオファーを拒否しており、移籍金が発生する今夏に売却される可能性が高くなっている。

ポチェッティーノ氏はマウントのボールコントロール能力や献身性を高く評価しており、彼が志向するスタイルにおいても重要な役割を果たすことができると考えているという。そのため来シーズンも主力に据えるべく残留交渉に乗り出すとみられているが、すでにクラブとの関係性が崩壊しつつあるため、残留に傾く可能性は低いとされている。

マウントの現在の評価額は6000万ポンド(約102億円)とされており、ユルゲン・クロップ監督が彼を高く評価するリヴァプールが移籍先の有力候補とみられている。

なお、マウントは現在、ケガで戦線を離脱しているが、リーグ戦第32節順延分のマンチェスター・ユナイテッド戦、最終節ニューカッスル戦には出場できる見込みだ。仮に今シーズン限りでの退団となった場合、この2試合がチェルシーのユニフォームを着ての最後の姿となる。

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