小樽「銀鱗荘」国の有形文化財に 記念式典で登録証交付 来月将棋の王位戦の会場に 建物は現在ニトリが所有

小樽の宿泊施設・銀鱗荘旧本館と、隣接するグリル銀鱗荘が国の登録有形文化財として登録されたのを受け、きょう記念式典が行われました。この建物は元は後志の余市町でニシン漁を中心に財を成した猪俣安之丞が明治に建てた邸宅でした。50畳もの大広間や大きな神棚、沖合まで見渡せる望楼などを備え、猪俣家の栄光を物語る鰊御殿です。1938年に都市計画の一環で現在地に移築され、2018年からは家具大手のニトリが建物を所有し、旅館とレストランとして営業しています。ことし2月、歴史的景観に寄与する建造物として国の登録有形文化財に登録され、きょう登録証の交付式が行われました。

似鳥昭雄会長「北海道の、特に小樽の宝物だと思います。ニシン御殿ってここしか残っていないので」

銀鱗荘では来月に将棋の王位戦が、11月に竜王戦が行われます。

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