エヴァートンは13日、元イングランド代表のアシュリー・ヤングをフリーで獲得したことを発表した。2024年6月30日までの1年契約で、背番号は「18」となっている。
現在38歳のアシュリー・ヤングはワトフォードの下部組織出身。アストンヴィラを経由して2011年に国内屈指の強豪マンチェスター・ユナイテッドへ移籍すると、コンスタントに出場機会を得てプレミアリーグをはじめとする数多くのトロフィー獲得に貢献した。2020年冬にはセリエAのインテルに加わり、サイドバックのポジションをメインに活躍。2020-21シーズンにはクラブにとって11年ぶりとなるリーグ制覇を置き土産に、シーズン終了後の移籍市場で古巣のアストンヴィラにフリー移籍で復帰した。
昨シーズンは公式戦32試合に出場し、リーグ戦で7位と躍進を果たしたチームにおいて主力として活躍したが、契約満了に伴いシーズン終了とともに退団。同リーグの古豪に新天地を求めた。
アシュリー・ヤングはクラブ公式サイトにて次のようにコメントしている。
「エヴァートンの選手になれて、またこの偉大なクラブに加わることができてうれしく思っている。シーズンが始まるのが待ちきれないし、熱狂的なサポーターの声援を背にグディソン・パークでプレーする時には信じられない気持ちになるだろう」
「契約するにあたって、監督(ショーン・ダイチ)の存在は重要だった。僕は彼を知っているし、彼の情熱や目標がどのようなものかも知っている。彼の誠実さ、ハードワークの精神、試合へのハングリーさは誰にも負けないものがある」
「過去数シーズン、エヴァートンが苦しい時間を過ごしていることは分かっている。しかし、監督の野心や彼がクラブを変えるためにしたいことについて会話し、それが僕の決断の大きな要因になった」
「もう一つはエヴァートンというクラブの大きさだ。偉大なクラブであり、サポーターも最高だ。彼らの声援を背にプレーできるということは素晴らしい機会だ。この機会をモノにできてうれしく思うし、今すぐに(エヴァートンでのキャリアを)始めたいよ」
今回の移籍にあたって恩師ダイチ監督の存在の大きさにも言及したアシュリー・ヤング。今月9日に38歳の誕生日を迎えさらに円熟味が増すなか、新天地での活躍に注目が集まる。