小金井空襲から78年… 慰霊祭で犠牲者に祈りささげる

 太平洋戦争末期の78年前の28日、現在の下野市にある小金井駅ではアメリカ軍の空襲で30人以上が犠牲になりました。

 28日、慰霊祭が行われ当時の被災者や遺族が空襲で亡くなった人へ祈りを捧げました。

 慰霊祭はJR小金井駅の西口にある慰霊碑の前で行われ、空襲で亡くなった人の遺族や関係者など約50人が出席して犠牲者を悼みました。

 太平洋戦争が終戦する間近の1945年7月28日午前11時55分、小金井駅周辺にアメリカ軍の戦闘機3機による空襲がありました。当時、小金井駅は戦没者の遺骨を受け取りに来た人や列車の乗客などで混み合っていて、約30人が命を落とし70人以上が負傷しました。

 慰霊祭は新型コロナウイルスの影響で、2020年から当事者や遺族など限られた人だけで行われていましたが、今回は一般の人も対象にして開催されました。慰霊祭の実行委員会などによりますとことしはコロナ禍前よりも多くの人が参加したといい、出席者は空襲から78年が経ち、当時の様子を知る人が減り続けるなか、戦争を知ろうとする人がいてくれて嬉しいと話していました。

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