【MLB】エンゼルス大谷が今年3度目の週間MVP受賞 ナ・リーグはメッツ・アロンソが受賞

写真:大谷翔平©Getty Images

日本時間の8月1日、先週最も活躍した選手を選ぶ週間MVPが発表され、アメリカンリーグはエンゼルスの大谷翔平、ナショナルリーグはメッツのピート・アロンソが受賞した。大谷は今年7月以来、アロンソは昨年9月以来の受賞となった。

先週の大谷といえば、なんといっても7月27日(現地時間)のタイガースとのダブルヘッダーだっただろう。1試合目に2番投手として先発出場した大谷は、4回までパーフェクトピッチングを展開するなどタイガース打線を圧倒。5回に初安打を許すものの、その後も快投は続き、終わってみれば9回まで111球を投げて8奪三振3与四球、許した安打はわずかに1本。MLB初完投どころか初完封を記録した。 

しかし、これで終わらないのが大谷の恐ろしいところ。1試合目終了から45分ほどで始まった2試合目でも2番DHとして先発出場すると、2回表の第2打席、タイガースの先発投手マニングからレフトスタンドへのホームラン。さらには4回の第3打席でもバックスクリーンへ叩き込み、試合を決定づけた。「ダブルヘッダーの1試合目で完封し、2試合目で2本塁打」はもちろんこれまでに誰も記録したことのない新記録。これまでにも前人未到の記録を作ってきた大谷だが、再びMLBファンを驚愕させることとなった。

不安なのは試合終盤で痙攣を訴え途中交代する場面が目立つこと。この2試合目の第4打席では、本塁打を打った際に脇腹の痙攣を訴え途中交代。さらに翌28日のブルージェイズ戦でも9回1死満塁のチャンスで代打を出され交代することとなった。現在のエンゼルスはプレーオフ出場圏内まで4ゲームに迫り、1.5ゲーム差で3チームがひしめく厳しいワイルドカード争いのまっただ中。もし大谷が離脱すれば、チームに与える影響は計り知れないものとなる。無理を押しての出場から長期の離脱だけは避けたいものだ。

一方ナ・リーグで受賞したのは2022年の打点王、ピート・アロンソ(メッツ)。メッツは昨オフに大補強をしてシーズンに臨んだものの現在地区4位に沈んでおり、フロントはマックス・シャーザーら主力を放出することを決断した。

このような低迷の要因には、アロンソの不調も無関係ではない。アロンソはここまで本塁打こそ30本放っているものの、打率はわずか.218でナ・リーグワースト8位(日本時間8月1日現在)。長打は出ているため打率から受ける印象ほど貢献は小さくないものの、やはり昨年に比べれば低調な成績となっている。ようやく期待された打撃を取り戻しつつあるアロンソだが、結果としてみれば遅すぎる復活になってしまったようだ。

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