丹沢大山登山者数は約47万人で横ばい 計測2年目 人気傾向変わらず 22年3月~23年2月

丹沢表尾根に設置されている登山者カウンター

 県自然環境保全センター(神奈川県厚木市七沢)は、丹沢大山で2022年3月~23年2月の1年間に自動計測した主要山頂別の年間登山者数を公表した。集計データの公表は2年目。総数は約47万4千人でほぼ横ばい。交通利便性が比較的良い大山を筆頭に、登山者が多く集まる山の傾向は変わらなかった。

 登山者数の計測は、人気の山域に入山者が集中して植生後退など自然環境に大きな負荷がかかるオーバーユース(過剰利用)の実態を把握するのが目的。首都圏に近く、日帰り登山が可能な丹沢大山はオーバーユースの改善が長年の課題になっている。

 県は大山や塔ノ岳、丹沢山など標高千メートル以上の12の主要ピークに至る登山道沿いに、赤外線センサーによるカウンター計36台を順次設置し、計測体制を整えてきた。

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