「特にない」日本代表10番へのこだわりはないと語る南野拓実、10カ月ぶりの復帰に「ここで結果を出すのが一番大事」

カタールW杯以来の日本代表復帰を果たした南野拓実[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表MF南野拓実(モナコ)がトレーニング後にメディア対応。10カ月ぶりの日本代表活動への意気込みを語った。

日本代表は9日からトレーニングキャンプをスタート。13日にデンカビッグスワンスタジアム(新潟)でカナダと、ノエビアスタジアム神戸(兵庫)でチュニジアと対戦する。

昨シーズンは移籍加入したモナコで苦しい1年を過ごした南野。しかし、オフの努力とかつて指導を受けたアディ・ヒュッター監督の就任もあり、本来の輝きを取り戻すことに成功。リーグ・アン7試合で3ゴール3アシストを記録し、カタール・ワールドカップ(W杯)以来の復帰を果たした。

久々の代表活動に南野は「素直に嬉しい気持ちとやってやるぞという気持ちですね」と率直な感想を語り、「まだ全員、集まってないんですけど、久しぶりに代表のユニフォームを着てプレーすることは誇らしいことですし、今日からしっかり良い緊張感を持って練習できたので、ここからどんどんしっかり試合に向けて良い準備をしていければいいと思います」とコメント。気合を入れているようだ。

コンディションも上々のようで「チームでもしっかり結果を出してここに帰ってこれてるという自信はあるので」とコメント。「ここでしっかり結果を出すことが一番大事だと思うので、それに向けてしっかり良い準備をしたいと思います」と、代表でも結果を残したいと語った。

森保一監督はメンバー発表会見で「トップ下」として南野の起用を考えているとしたが「そこが自分の得意なポジションですけど、どんな攻撃的なポジションでも求められればできると思うし、どこでもプレーしたいという気持ちです」と意気込んだ。

日本代表への想いは強かったようで「もちろん、選ばれてない間に代表が欧州で良い成績を残しているのを見ていたし、そこに選ばれるために、そのためには自分のチームでしっかりやることが次につながると思ってやっていたので、動揺とかはなく、プラスに捉えてプレーしていました」とコメント。その中で、今季はリーグ戦で既に3ゴール3アシストと結果を残しているが「8月は本当に理想のスタートがきれたというか、毎試合ゴールに絡むのが理想でしたし、それができていたけど、9月に入ってから伸びていないので、自分的には悔しい気持ち、もっとやらないといけないという気持ちになっています」と、この1カ月の出来には満足していないようだ。

背番号10はW杯後に堂安律(フライブルク)が着用。ただ、今回の活動は招集外となり、再び南野が付ける可能性もある。

10番への思いは「特にないですね」と語る南野。「自分が着けていたときも、責任感というか、どう見られるかというのは、代表の10番は特別なのであれですけど、一旦W杯が終わってリセットされて、新しくなり、(堂安)律は10番を着けるのに相応しい選手だと思うし、僕自身、そこには何もないです」と、気にしていないという。

好調のモナコでのプレーを期待される今回の活動。チームから持ち込めるものについては「FWの近くで良い距離感でプレーすることとか、ビルドアップの時に良い形で攻撃に加わることと、奪われた瞬間に誰よりも早くプレスをかけるということは、このチームでも大事にしていることですし、チームの中でも必要とされていることなので、そういう部分ですね」と語り、しっかりとイメージもできている様子。かつてはW杯予選で4試合連続ゴールも記録した南野の復活が待たれる。

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